ジェコスのしごと
「地下鉄の駅をつくる編」

1.はじめに

ジェコスは、普段みなさんが目にすることのないところで、様々な工事を行っています。
今回は、「地下鉄の工事に関わるジェコスの工事」をご紹介いたします。

2.地中に壁を作る

地下の構造物を作る際、いきなり土を掘りはじめると土砂が崩れてきます。
土砂の崩壊を防ぐため、あらかじめ地中に壁を作ります。

  • 1.まず、道路の片側車線を交通規制し、作業スペースを確保します。

  • 2.三点式杭打機(さんてんしきくいうちき)という機械を用いて穴を掘ります。

  • 3.掘った穴が崩れないように、また出来上った壁に強度をもたせるために穴を掘りながら安定剤とセメントを同時に送り込みます。

  • 4.掘った穴の部分に杭を落とし込みます。

  • 5.杭を並べて打ち込むことで、地中に壁を作ります。

  • 6.地中に壁が完成しました。

  • 7.続いて反対車線側も同様に連続して杭を打ち込み、壁を作ります。

  • 8.地中の両側に壁が出来上がりました。

  • 9.この時、中間杭と呼ばれる杭も打ち込んでおきます。

3.仮の道路をつくる

道路の下に駅を作る場合、そのまま道路を掘ると車も人も通ることができません。そのため、通行の妨げにならないよう仮の道路を最初に作ります。これを「路面覆工(ろめんふっこう)」といいます。

駅を作るための掘削工事や下水道工事などのインフラ工事は、全てこの路面覆工の下で行われます。このため、地下の工事は普段人の目にふれることがありません。

  • 1.地面を1メートル程度堀り、鉄骨を架けます。

  • 2.この鉄骨は、覆工板(ふっこうばん)を受けるために設置するもので、桁材と呼ばれています。

  • 3.桁材の上に覆工板を敷き、地上に車が通れるようにします。

4.さらに深く掘り進める

地中に構造物を作るため、車の通行の妨げにならないスペースを使って、地下の土を掘り進めます。
また、「切梁(きりばり)」と呼ばれる鉄骨を水平方向に設置することで壁が倒れることを防ぎます。

  • 1.掘削は、切梁を架ける深さよりも1m程深く掘り、作業スペースを確保してから、切梁を架けます。

  • 2.切梁を架けながら、さらに深く掘り進めます。

5.構造物をつくる

所定の深さまで掘り進んだら、駅の構築を始めます。

  • 切梁を外しながら、地上に向かって駅を構築します。

6.道路を復元する

駅が完成した後、土を埋め戻し、道路を元の状態に復元します。

  • 1.桁材や切梁を除去しながら、土を埋め戻します。

  • 2.最後に、道路を舗装して完成です。

いかがでしたか?

こうしてジェコスは、普段みなさんが目にすることのないところで社会に関わっています。