PROJECT STORY #03

仮設橋梁

東日本大震災では多くの橋梁が流出し、物流網やライフラインが寸断された地域住民の安全や生活にも甚大な被害が生じた。一刻も早い復旧が急務の各現場ではジェコスの仮設橋梁に大きくスポットが当たったが、当時の商品ラインナップでは必ずしも十分に対応しきれないのが実情であった。
さらにインフラの老朽化、橋梁架け替え需要も増加し続け、社会的にも迂回路仮橋の重要性はますます大きくなっていた。

ジェコスはこれらの課題を解決すべく体制の強化を図った。その原動力となったのが、本設橋を専門とする株式会社横河ブリッジとの提携。
橋梁工事を専門とする横河ブリッジは、自社の仮橋「PABRIS®」の用途拡大を模索していた。「PABRIS®」は、軽量かつバリエーション豊富で経済性、機能性に優れた商品。安定供給を可能にする保有量もある。
 各々の利害が一致し、ジェコスと横河ブリッジは2012年11月に業務提携をスタートする。お互いの強みを活かし、仮設橋梁に必要な商品と仮設工事をワンパッケージでお客様に提供出来るようになり、ジェコスの営業ネットワークで全国に拡げる準備もできた。

しかし、強力なパートナーに恵まれたとは言え、仮設橋梁分野では後発である。また、営業スタイルも既存の仮設鋼材事業とは大きく違っていた。営業範囲の拡大は慎重に、最初は復興需要の多い東北と首都圏からスタート。その後、大阪にも専門家を配置するなど、徐々にその活動範囲を全国に拡げていった。こうした地道な活動が実を結び、2017年には海外で初めてラオスの国際幹線道路の迂回路仮橋に「PABRIS®」を納入するに至った。
ジェコスを支える新たな事業分野としての基盤を固めながら、インフラのトータルソリューション企業として、着実に歩みを進めている。

2023年度に、仮設橋梁の名称をPABRISからEGスパンに変更しております